【福島県いわき市】いわき市石炭・化石館「ほるる」
いわき市石炭・化石館 ほるる
ワンデさん |
1. いわき市石炭・化石館「ほるる」とは
1-1. 「ほるる」の現在
「ほるる」は、福島県いわき市に位置する「いわき市石炭・化石館」の愛称です。
この施設は、いわき市の豊かな地質学的歴史と、かつて栄えた石炭産業の歴史を伝えるために設立されました。
令和4年3月16日に発生した福島県沖地震により堅抗櫓に被害を受けて休館していましたが、工事の進捗により今年、令和6年4月25日から施設の一部を再開!
※屋内遊び場「いわきっずもりもり」は令和6年10月31日再開予定とのこと。
1-2. 「ほるる」はどんな施設?
「ほるる」は、福島県いわき市が石炭の町として栄えた当時の資料と、いわき市内で発掘された動植物の化石、世界の化石資料を併せて展示している施設です。
複合展示施設のため博物館法外の施設ではありますが、学術的な展示を見たい方にも、もっとゆるく観光として楽しみたい方にも、どちらにも対応できる興味深い施設です。
2. 「ほるる」の見どころ
2-1. ロビーエントランスのフタバサウルス・スズキイ
エントランスに入ったところには、いわき市で発見された日本を代表する化石、フタバサウルス・スズキイの全身復元骨格が展示されています。その大きさと迫力に驚くことでしょう。
1968年(昭和43年)に地元いわき市の高校2年生、鈴木直氏によって発見されたこの化石は、1体のクビナガリュウの全身のうち約70%の骨が採集されました。環太平洋地域でここまでまとまった形で発見されることは珍しく、世界的に見ても貴重な化石です。
「フタバサウルス・スズキイ」という名前は、化石が発見された地層名の『双葉層群』と、発見者である『鈴木直』氏の姓からつけられたものです。
筆者である私の世代では「フタバスズキリュウ」という名の方が馴染みがありますが、その後の研究によって既存の種とは異なる特徴があるということがわかり、発見から38年後の2006年(平成18年)に正式に新属新種のクビナガリュウ「フタバサウルス・スズキイ」として記録されることになりました。
2-2. 化石展示室
※画像は2006年当時のものです |
2-3. 学習標本展示室
学習標本展示室では、いわき市の地質や生物の化石、石炭などの標本が展示されています。これらの標本を通じて、地球の歴史や生命の進化について学ぶことができます。
2-4. 模擬坑道・映像ルーム
※画像は2006年当時のものです |
また、この「ほるる」のあるいわき市常磐湯本町はその名の通りの温泉郷💖
さらには近隣に有名どころ「スパリゾートハワイアンズ」もあり、いわき市観光の一環として、家族旅行でのんびり温泉につかりながら、学び楽しみ遊べる休日を過ごすのも素敵ではないでしょうか。
アクセスについても、自家用車の場合は「いわき湯本IC」から約10分、JRをご利用の場合は「湯本駅」から徒歩約10分(バスやタクシーを利用しても良いですね♪)という利便の良さです。ぜひ一度訪れてみてくださいね。
スコくん |
トップ画像「坑夫の像」の右にあるのは、昭和天皇御製の御歌の碑なのニャ。「あつさつよき 磐城の里の 炭山に はたらく人を ををしとぞ見し」は、戦後に日本全国を行幸されたとき常磐炭礦湯本坑第六坑人車坑入坑に臨まれて詠まれた御歌ニャ。
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